さくらのクラウドにスタートアップスクリプトを使ってMovable Typeを一撃インストールするシェルスクリプトをリリースしました。ご存知の通り、Movable TypeのダウンロードはダウンロードページURLとログインキーをメールで受信しないと入手できないのですが(個人ブログで公開されている方もいるようですが)、さくらのクラウド スタートアップスクリプトに埋め込み変数・フォーム部品関連タグが使えるようになってからは、スクリプトにダウンロードURLをベタ書きする必要もなく、Movable Typeの一撃インストールができるようになりました。
ソースコードはgithubにUPしてありますので、これをコピペしてスタートアップスクリプトを作成してください。サーバー作成時には、Movable TypeのダウンロードURLとMySQLのパスワードを指定するだけで一撃インストールできるようになっています。
ソースコードを見るとわかりますが、WEBサーバーはnginxを使用しています。
■ Movable TypeのダウンロードURLを取得する
MovableType.jp にアクセスし、「今すぐダウンロード」をクリックします。
「Movable Type 個人無償版ダウンロード」のページでメールアドレスを入力し、利用目的を選択してから「上記に同意して申し込む」をクリックします。
入力したメールアドレスが正しいことを確認し、「送信」をクリックします。
メールが届いたことを確認します。
メールに記載されたダウンロードページURLにアクセスし、ログインキーを入力してログインします。
ダウンロードしたいMovable Typeのリンクを右クリックし、リンクアドレスをコピーします(画像はChromeの例です)。
■ サーバーを作成する
さくらのクラウド コントロールパネルでスタートアップスクリプトを作成し、サーバー作成時に、先ほど作成したスタートアップスクリプトを選択します。
なお、IPアドレス直でアクセスしても、Movable TypeはHOSTNAME変数を見ているようなので、サーバー作成時に決めたホスト名を、あらかじめパソコンのhostsに登録するか、FQDNとしてホスト名を設定してDNSで名前解決できるようにしておいてください。
■ Movable Typeの初期設定
サーバーへ諸々インストールが終わり、OS再起動が終わったら、ブラウザでアクセスしてMovable Typeインストールの続きを行いましょう。「Movable Typeにサインイン」をクリックします。
使用言語が「日本語」になっていることを確認して「開始」をクリックします。
システムチェックに「必要なPerlモジュールは揃っています。」と表示されていることを確認し、「次へ」をクリックします。
データベース設定は、以下を入力します。
データベースの種類 | MySQLデータベース |
データベースサーバ | localhost |
データベース名 | mt |
ユーザー名 | root |
パスワード | サーバー作成時に入力したもの |
「データベースの設定を完了しました。」と表示されていることを確認し、「次へ」をクリックします。
メール設定画面では、以下のように入力し、「テストメールを送信」をクリックします。
システムメールアドレス | 送信者名として表示したいメールアドレス |
メール送信プログラム | Sendmail |
sendmailのパス | /usr/lib/sendmail (デフォルトのまま) |
「テストメールが送られるメールアドレス」に宛先メールアドレスを入力し、「送信」をクリックします。
メールが受信できたことを確認後、「メール設定を完了しました。」画面で「次へ」をクリックします。
「Movable Type Proの設定を完了しました。」が表示されたら「次へ」をクリックします。
アカウントの作成画面で、以下の情報を入力します。
ユーザー名 | 任意の英数文字 |
表示名 | 日本語でもOK |
電子メール | 自分のメールアドレス |
使用言語 | 日本語 |
パスワード | 8文字以上の英数文字 |
最初のウェブサイトを作成 画面で、ウェブサイト名に好きな名前を入力し、「インストール」をクリックします。他の項目はデフォルトのままにしておいてください。
インストールを完了しました!画面が表示されるので、「Movable Typeにサインイン」をクリックします。
このようにユーザーダッシュボードが表示されると、無事Movable Typeの一撃インストールが完了です。
それでは、よいCMSライフを!
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