[読書感想文] みんなが知っておくべき運用設計のノウハウ


みんなが知っておくべき運用設計のノウハウ」、Amazonですすめられたので、Kindle版が250円と安価だったので試しに読んでみました。kindle unlimitedですと読み放題ですが、そうでなくても250円で運用設計の勘所を抑えられるので激安ですね。

私、エンジニアとしてのキャリアの大半が運用設計(という工程もしくは運用担当)でしたのですけれども、一昔(? もっと前か)までは運用設計って言うとバックアップの頻度決めて運用手順書書いてオペレーターさんに引き渡せばいいんでしょ?くらいのゾンザイな扱いを受けて、前工程が遅延すると真っ先に工期圧縮されてしまうイメージだったので非常に悔しい思いをしていました。

ITIL Version2が翻訳されて日本語でも読めるようになったあたり(2006年頃かな?)からこういう風潮も大手から改善されてきたように記憶してますが、サービスの健全性を保つために、真面目に運用せなあかんでという風潮に後押しされて、運用設計という工程に価値が認められてお客様からご予算つけてもらえるようになり、お陰様で運用設計で飯が食えています。あと、運用設計という業務の地位が向上したのは、運用設計ラボ合同会社 (Operation Lab, LLC.) 波田野さんの功績が大きいかなー、と。

読んでみた感想

さて、運用設計の現場で鍛えられた(と勝手に自負している)私がみんなが知っておくべき運用設計のノウハウを読んでみた感想ですが・・・

何これめちゃめちゃ網羅性高いじゃないですか!運用設計に必要なこと、だいたいすべて書かれています。V字モデルについても触れられていますし、あと、単に運用設計の工程だけじゃなくて、要件定義から運用引き継ぎまでの全工程の中で、運用設計の立ち位置はこうだよ、というのを客観的にというか俯瞰で書かれているのがよいですね。

IPAの非機能要件グレードやDevOpsにもさらっと触れていますが、深掘りして欲しいとまでは言わないまでも、これらがどのようなものかという紹介に数ページほど割いて欲しいなー・・・とも思いましたが、250円の電子書籍にここまで求めるのは酷かと。ナウなヤングの運用設計にも踏み込んでいただけたら250円の倍、500円とは言わず2000円くらい出したいです。

どんな人におすすめ?

PMクラスにも読んで欲しいっちゃー読んで欲しいんですが、ぶっちゃけPMと名乗るからには知ってて当然のことしか書いてないので、あえてピンポイントでおススメするなら、運用オペレーターから卒業して運用設計にチャレンジしたい30代に一番おすすめしたいです。30代のインフラエンジニアって、毎日ルーチンワークとたまに来る非定型作業に飽きたり、自分で仕組みを作りたいという欲が出てくるお年頃じゃないですか。

真面目に運用を考えたら経営の世界にまで首突っ込んだりするチャンスも出てきますし、自身のキャリアに深みを出したいなら運用設計にチャレンジするの、いいですよ。そんなあなたに「はい、これが運用設計の入門書ですよ」っておススメできる一冊です。