エンジニアの人生選択 オンプレミスを経験するかクラウドを使いこなすか
はーい、nullpopopoです。今日はエンジニアの人生選択オンプレミスを経験するかクラウドを使いこなすかというテーマでお話したいと思うんですけれども、私は2000年くらいからずっとエンジニアやってきておりまして、クラウドがなかった時代から今までの流れってやつをリアルタイムで見てきてまして、そうした観点からオンプレミスのネットワーク サーバー構築経験があったほうがいいのかどうかについて、取り上げていきたいと思います。
ここ数年、若いエンジニアと一緒に仕事している中で「あれ?これWEBを扱うエンジニアだったらお作法として知ってて欲しいなあ」とか「まさかそこから説明しなきゃならんのかー」みたいな場面に出くわすことが10万回くらいあるんですが、聞いてみると
- 実務でいきなりクラウドから入った
- オンプレミスのサーバーだと意識してSSHログインしたことがない
- OSのメディアを焼いてPCやサーバーにインストールしたことがない
といったような話が若いエンジニアの口から出てくるわけですよ。こうなると、インターネット老人な私は口から泡噴いて卒倒しちゃうんですけれども、だからといって老害ムーブをかますわけにもいかず、ただただ「お、おう。。。」と返すしかないんですね。
それでは果たしてオンプレミスのネットワーク サーバーを設計・構築・運用する経験があった方がいいかと言いますと、これも微妙な話で、まず1からオンプレミス環境を構築する、ましてやデータセンターの選定から始めるみたいな、いわゆる極まった要件からはじまるプロジェクトにアサインされる可能性ってほぼ0に近いでしょう。
私くらいの世代ですと、FedoraやCentOS、UbuntuなどのOSメディアを焼いて、中古PCを買ってきてそれを自宅サーバーにしたり、仮想マシンやVPSにOSをインストールしたりして、いわゆる作っては壊し、作っては壊しを100万回くらい繰り返して自らを鍛えたものですが、若いエンジニアはこうした経験がある人が少数派になりつつあります。
まず、何がハードルになっているかと言いますと、やはりハードウェア調達ですとか、自宅学習のためのネットワーク構築に対する学習コストであったり、そもそもの機材調達コストがハードルになっていると思われます。
たしかに、クラウドのよいところはGUIやAPIからOSが”生えてくる”というのがあるんですが、あえてOSをクリーンインストールする方法もあって、AWSであれば自分用のAMIを作るといった行為がそれにあたるでしょう。昔みたいにプアなマシンスペックで如何に無駄なプロセスを起動ささせないか、ディスク消費を極限まで削るかみたいなことに心血を注ぐのはエンジニア冥利につきる楽しい学びでした。
それこそオンプレミス環境だと一度ミスったりOSが起動できなくなったらもうアカンことになるのですが、クラウドのよいところは低コストで自主練習を鬼のように繰り返すことができるところです。そこで、「IaaS環境で鬼特訓する」「クラウド上でオンプレミスの知識を身につける」を目標に鍛錬してみると、より深くサーバー設計・構築・運用のナレッジを蓄積することができるのではないでしょうか。
まとめると、インターネット老人世代は誰しも一度は鼻毛サーバーのお世話になりましたよね。
以上です。